はれもの


いま日本が抱えている大きな大きな「はれもの」はなんといっても原発問題だろう。


水商売では、宗教、政治、経済の話はご法度だそうだ。
ツイッターやブログを呼んでいるとだんまりを決め込んで
何事もないようにしている人や、
経済人や文化人が原発について発言したり行動したりすると
素人が首を突っ込むなかれ、その道だけやってればいいんだよ
みたいな発言を読んでびっくりしたりする。


プロフェッショナルな筈の政治家の方は私利私欲や自分の我を通したいだけで
俯瞰や将来をみる目は曇っているし、官僚の皆さんは如何に誤魔化すか
自分の正当性を正す為ならば人の犠牲はかまうものかといった感じだ。
少子化少子化と大騒ぎしている割には、子供たちのことなんて何とも
思っていないようだ。
また有名な誰かが脱原発を言ったとたんに
私もそう思っていましたと急に発言し始める人もいる。
見ていて恥ずかしくなる。


ちょっと前だが村上春樹さんの日本語でのスピーチには
とても胸を打たれた。
随筆などで仰っているとおり、春樹さんは人前で発言するのは恐らく
苦手であろう事が所々に見受けられた。
でも
それでも春樹さんはメッセージを私たちに送ってくれた。
今は黙っているほうが恐らく得であろうに
いろいろ圧力があるから知らない顔して
当たり障りの無いことを言ってお茶を濁して自分を守るひとが
多い中で春樹さんは自分の考えをきちんと示して下さった。


無視や無関心という反対の態度は相手を喜ばせるだけだと思う。
10年後の子供たちに胸を張って、あの時の大人たちが
どういう行動をとったかを示せる未来にしたい。